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心に残る価値ある授業を提供したい

Y.Fさん

Y.F さん

各大学の特性に合わせた授業を企画・提案し、大学と連携しながら正課授業の運営をしています。

大学ごとにオーダーメイドで授業を作り上げる

コーディネーター業務について教えてください

Y.Fさん インタビューの様子

大学と連携して正課授業を運営するポジションです。大学から授業の概要についてご相談をいただいたら、担当講師と学習カリキュラムの作成、使用する教材の選定、課題や評価方法の設定を行います。それらを大学へ提案し、対話しながら授業を構築していきます。授業が進行する中で、学生の習熟度によってカリキュラムや進め方を変更した方が良いと判断した場合には、大学・講師の双方向と調整し、すぐに対応できるようにしています。最終的には成績処理、学生からのアンケートなどを集計して報告するまでが一連のコーディネーター業務の流れになります。正課授業は単位認定というのがある種の目標ではありますが、資格取得のようなわかりやすいゴールではなくて、授業をきちんと履修してもらって、知識や教養といった大学で得るべき学びをご提供する。つまり学生を育てるという面もあるので、責任の大きい仕事だと感じています。

具体的にはどのような授業に携わっていますか

最近は、『データサイエンス』がパソコンの基本的な授業から代わり増えている状況で、大学の初年次教育で実施されることが多いです。ワークアカデミーでは早くからデータサイエンス教育に取り組んでいたので、先行導入事例を参考に複数大学へ授業の提案をしました。データサイエンスと一口に言いましても、文系の学生でもわかりやすいように、それぞれの大学の個性に合わせてカリキュラムを組むので、オーダーメイドの授業になります。初年次教育は1年生全員が受講するので、学生の人数は1,000人規模になることもありますが、均一なクオリティで授業をご提供することも大切です。授業毎に携わる先生が一堂に会して、授業設計や課題、評価方法などを細かくミーティングしていきます。そこでは様々な意見が出ることもあって、そうした時に大学の意向や授業の状況を踏まえて判断するのが私達コーディネーターです。その際に意識しているのは、方法よりも意図を伝えることですね。皆で同じ目標・方針を持つということを大事にしています。

より良い授業を提供するために、常に先を見て対話する

大学との連携で心がけていることはありますか

授業は丁寧に作り上げていくものですが、同時にたくさんの授業・学生の状況を把握することも必要なので、スピード感が求められます。なので、「より早く決断して物事を前に進める。そして相手が思っている以上のものを提供する」ということを心がけています。それから、会話の中から課題をキャッチアップして授業に還元できることがないかアンテナを張り、常に先を見ながら動くことですね。例えばコロナ禍でオンライン授業が急速に広がった時、教職員向けのサービス『ヘルプデスク』という、オンライン授業に関するあらゆるサポートをする場所を作りました。これはもともと大学職員の方からふわっとご相談をいただいたのがきっかけでした。「こういうサポートってできないかな」と。漠然とお困りであった状況から必要なサービスを具現化していき、今では多様なニーズに応えて授業環境を作れるようになって、安定した授業提供に役立てていただいていると思います。

チームとなる講師の先生方との信頼関係も大切ですね

先生とのコミュニケーションを大事にしています。先生方は授業の前後に残って質問対応をしてくださったり、学生の雰囲気や出欠の状況だったり、きめ細かく見てくださっています。科目に関わらず学生一人ひとりに真剣に向き合って対応される先生が多く、スキルだけではなく、成長を応援したいという思いが強いんだろうなって伝わってきます。そのような熱意ある先生方とのパートナーシップを築くというのは、より良い授業づくりに欠かせないことだと私は考えています。

私達にしかできない授業で学生と社会をつなぎたい

どんな授業を目標にしていますか

Y.Fさん インタビューの様子

与えられた問題をきちんと解くことができる学生は多いです。でも自分で課題を見つけて考えるといったことができる学生は、まだまだ少ないように感じています。授業の中でも手取り足取り教えて欲しい、という受け身な学生も見受けられるので。 ですが社会に出た途端、誰も教えてくれないということが多くなります。だから、気になったことは自主的に調べるとか、わからないことをそのままにしないで周りと協力して解決策を探るとか、「自分から学び取る力」を育む授業をもっと増やしていきたいです。それから、学生にとってなんとなく受けている授業ではなくて「あの授業を受けていて良かったな」と思ってもらえる、将来に影響を与えられるような授業を提供していきたいです。ワークアカデミーだから、私達だからこその価値を見出していける授業にしたいと考えています。(最後の写真はFさんの趣味である書道でワークアカデミーの企業理念を描いた作品)