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社会に出る学生に私たちができること

資格サポートセンター 担当 N.Mさん

N.M さん資格サポートセンター 担当

大学の資格サポートセンターに常駐し、資格取得講座の運営や学生の資格取得や就職に向けた相談業務など、日々多くの学生の学生生活をサポートしています。

資格取得を通じて学生に自信と学ぶ楽しさを

資格サポートセンターについて教えてください

資格サポートセンター 担当 Mさん インタビューの様子

資格サポートセンターは、学内で開講される資格取得のための講座を運営、管理している場所です。ただ講座を運営するだけでなく、窓口に相談に来た学生の相談を聞くところから、講座を提案、講座運営、資格試験を受けるところまでの全体をサポートしています。
大学としては資格取得を通して、学生に選択の幅を広げて欲しい、勉強して資格を取ることで成功体験をして欲しいという想いがあると思います。学生一人ひとりに対して丁寧に相談を受け付けたり、それぞれに合ったアドバイスをしたり、資格を取る意義や、資格取得までのプロセスの重要性を伝えるのは難しいこと。そういった学生一人ひとりと時間を掛けて向き合い、サポートすることが私たちの役割です。さらに学部ごとに合った様々な提案をすることで学生のサポートをしていることが大学にとっての付加価値にもなっていると思います。
今はオンラインでの講座になって、今までとは環境は異なりますが、私たちがすることは同じだと思っています。通常のオンライン講座だと、教材が送られてきて、動画がついているという形だと思いますが、私たちはリアルタイムでのライブ授業もはさんだり、ポイント授業で双方向の場を作ったり、質問やスタッフとの面談もできるようにしています。今まで同様、受講中の学習進捗状況の確認もしますし、資格取得へのサポートの姿勢は変わりません。

資格サポートセンターにはどんな学生が来ますか

窓口には「資格に興味はあるけど、何からしたらいいですか」「就職に役立つ資格が知りたいです」など、色々な動機をもって学生が相談にきます。ただ、資格の話はきっかけに過ぎなくて、学校生活の悩みや不安、就職活動に関することや、社会に出ることへの不安など、内容は本当に多岐にわたります。
資格自体については、周りの人に言われて来たり、自発的に来たり、さまざまです。実際、学内に単位を取る授業以外で勉強して、資格が取れる場所があるのは、学生にとってはとてもメリットだと思います。ただ、資格を取ったから就職活動で絶対に有利になるわけではないですし、大学生活では授業や課外活動、アルバイトなど、大切なことはたくさんあると思います。その中の1つとして資格取得も頑張ってもらいたいし、成長のきっかけになればと思っています。

一人ひとりの学生にきちんと向き合っていく

学生は資格の相談以外にも来るんですか

資格サポートセンター 担当 Mさん インタビューの様子

来ますね。今はオンラインでの相談窓口も開設していますが、ただ喋りたかったという学生もいるくらいです。相談をしに来る学生に対しては、ちゃんと応えたいといつも思っています。本当に色々な内容でみんな悩んでいて、それがたとえ小さなことであっても、聞くことで安心してくれたり、次に進めたり、変われるきっかけになればと思っていますね。何がきっかけで変われるかわからないですからね。私は普通のことと思って言った言葉にひっかかって、次に進めたと言ってくれた学生もいました。
相談に来た学生の話は、まずは聞くことにしています。学生に対してって、ついつい言いたくなるんですよね。でも、自分で気づいてもらいたいと思っているので、ひとまず全部、否定せず聞くことにしています。あとは、ちゃんとしたことを言おうと思い過ぎないようにしています。大人なので、こうあるべきっていうことを言わないといけない気持ちにもなるんですが。人として向き合ったときに、その人のためになるだろうなと思うことを言っています。一度喧嘩みたいになったこともあります。そうなっても、その後もずっと来てましたね、その学生も。今になって思うと、そうやって向き合って話したかったのかなって思います。相手のことを思って話していると、相手も耳を傾けるんだなというのは実感としてあります。実際に気づいたり変わったりするのは、今じゃなくてもいいんです、いつか後から気づいてもらえたらと思って話しています。

深い信頼関係が築かれそうですね

そうですね。私がこの仕事を始めたときに出会った学生たちがいて、始めは私自身が右も左もわからず、友だちのように接されるという状態でした。それでもその学生たちが資格講座を受けて、こまめに窓口に来てくれるようになって、卒業するときには「お世話になりました」って改まって言われたときには驚きました。みんな成長したなと思いましたが、同時に私も一緒に成長させてもらったなと感じました。嬉しかったですね。そういう出会いがあったから、今、学生に対してちゃんと向き合って話すことができているようにも思います。その学生たちは卒業してからも何度か話をしにきてくれました。

社会に出る一歩手前の時期の学生と接しているんですね

資格サポートセンター 担当 Mさん インタビューの様子

学生には、社会に出たときに困らないようになって欲しいと思っています。大学の学生へのサポートは、私たちも含めてとても手厚くなっているように感じています。そのことで、自分で考えたり、情報を集めたりということをしなくなるのではないかと懸念していて、そうなって欲しくないなといつも思っています。社会に出ると急にそのサポートはなくなるので。今の当たり前が当たり前になってしまわないように、学生に対しては、サポートはするけど、これが社会の当たり前じゃないんだよって伝えることや、手厚くし過ぎないように気をつけています。そのラインがすごく難しいのですが、ほかのスタッフにもそれは理解して欲しいと思っています。
学生にとっては、環境や社会から求められることもすごく変化していて、大変かもしれません。でも、自分の置かれている環境を卑下せず、いつでもポジティブな思考でいて欲しいし、変化を恐れず、柔軟に対応できる人になって欲しいといつも思っています。社会に出ると、色々な人がいるし、色々な経験をすることになると思うけど、自分が大切と思うことをちゃんと大切にしながら周りともうまく付き合っていけるようになって欲しいですね。頑張ってと。伝えたいことがたくさんありますね。