なりたい通信 2022初夏号（vol.14）
先生方ときづく5分間。
想像以上の夏へ！
2022.6.13 発行

昨年の流行語にもトップ10入りした「Z世代」。だいたい1996年から2010年ごろに生まれた、現在26歳～12歳の方を指します。大学で指導にあたられる先生方はこれから約10年間、この世代と向き合っていくことになりますよね。
普段はご自身の持つスキルから「どんな学びを届けられるか」について熟考されていらっしゃる先生方も多いことと思います。今回は少し視点を変えて「どんな学び方が求められるか」、Z世代の価値観についてまとめてみました。

• デジタルネイティブ
  これは言わずもがなですよね。よく比較されるミレニアム世代（1983年から1995年ごろ生まれ）も同様にデジタルネイティブと言われますが、デジタルの過渡期（例：最初に持った携帯はガラケー）に育ったこの世代とは異なり、Z世代はSNSや動画コンテンツなどが既に当たり前の世界で成長しているので、ネットリテラシーやプライバシー意識も高い人が多いです。
• 多様性を大切にする
  世界中の情報を小さいころから見聞きし、自分でも情報収集しているZ世代。このような背景から、社会問題への意識も高いです。国や人種の違いに対するハードルは低く、多種多様な価値観があることを柔軟に受け入れています。そのため集団よりも「個」、「自分らしさ」を重視する傾向があります。
• 「やってみる」が好き
  動画コンテンツを多用して知識のインプットはお手のもの。教育の場では受動的、画一的な学習方法よりもアクティブラーニングやPBL（Problem Based Learning）などの手法が好まれます。ある調査では聴講よりも実践的な講義の方が5倍好まれるという結果が出ていて、バーチャルに慣れ親しんでいる分「リアルな強い体験」をより求めているようです。
• 丁寧な指導が好き
  協調性や社交性が高く、多様性を受け入れられる柔軟さがある一方で、主体性に欠ける部分があるとも言われています。受動的な学習形式を好まない反面、学ぶ目的やそれが何に役立つのか、指導側に明確に示して欲しいと考えています。また世相的な不安感も他の世代より強くあるようで、習熟度や周りとの違いに敏感な学生も多く見受けられます。

今回は具体的な求人のご案内ではありませんが、これから講師になりたい、講師としてもっと活躍したい！とお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。