WORK ACADEMY ARCHIVE

「学び」の現在とワークアカデミーの動き

なりたい通信6月号(vol.5)
先生方ときづく5分間。
オンライン授業『先生のリアル』をギュギュッとお届け!
2020.07.03発行

こんにちは。
(株)ワークアカデミー(以下、WA)人材開発の西山です。
大阪では非常事態宣言が解除されて1ヶ月が経ち、梅田の人混みも元に戻りつつありますが、何か前とは違う街の雰囲気を感じます。これが「時代の変化」なのでしょうか。少し寂しく感じる事もありますが、変化の先には進化!と前向きに捉えて、何を生み出せるのか、クリエイティブな視点を常に持ちたい、と思いました。
さて今回は、先生方から頂いたお声をどどん!とお届けします。

◆WAの最近の1こま

教員の方々とWAスタッフで意見交換をする場として、5月29日、6月5日、6月17日に『教員向けオンラインサロン』を開催いたしました。
延べ50名のお申込み、37名の先生方にご参加頂き、現在のお困り事や、どんな工夫をされているかなどシェアしました。
どの回も大変盛り上がり、現場の熱気を感じて頂きたく、実際のやり取りを(ほぼ)完全網羅でお送りします!!

~まずは、オンライン授業になって良かった事~

Q. 距離・時間に関しては?
  • A. 遠方の受講生にも受講してもらえるようになった。
  • A. 移動時間が短縮できるようになり、通勤の負荷が減った。
  • A. 違う地域同士の受講生同士もつながりを持てるようになった。
Q. 受講生の反応は?
  • A. 受講生にとっては質問・発言がしやすくなったらしい。
  • A. 以前より受講生と距離が近くなったように感じる。
  • A. 受講生の反応が良くなった。チャット機能を利用して、リアルタイムで素直に反応してくれるようになった。
Q. 資料については?
  • A. 画面共有は受講生にとって見やすいらしい。
  • A. 手軽に共有できる様になった。
Q. 習熟度については?
  • A. 学生も自分のペースで学習できているようだ。
  • A. 学習の主体性が喚起されているように思える。
  • A. 授業のレコーディングを行うことで、復習の機会を与えやすくなった。
  • A. 対面だと説明のスピードに関する質問(ついていけない、早い、など)が多かった。オンラインだと、自分で動画を再生できるので、スピードに関する要望は減った。
Q. 出席率は?
  • A. 出席率が対面授業よりも高い。
  • A. 抜き打ちで出席を取ったら、意外と出席率が高かった。
Q. その他良かった点は?
  • A. 時間管理の必要性が対面授業よりもある。お互いのタイムマネジメント能力が上がった。
  • A. メール対応が増えたので、ついでにメールのマナーを教えることができてよかった。
  • A. 授業準備は大変だが、来学期や次年度以降も同じ内容の授業を行うなら、ぐんと授業準備が楽になるはず。

~一方で、オンライン授業でのお困り事~

Q. 対面授業と比較して難しいのは?
  • A. 微妙なニュアンスの伝え方。
  • A. 色彩の授業での色表現。
  • A. 受講生の反応がつかみにくい。
Q. 実際に起こったマシントラブルは?
  • A. WiFiが不安定。
  • A. 自分の画面がフリーズしてしまった。
Q. 学生・講師の疲労度は?
  • A. 対面より密度が濃いので疲れる。
  • A. 休憩時間を取るタイミングが難しい。
Q. 講師の業務負担は?
  • A. 添削が多い。
  • A. 学生からのメールでの問い合わせが一気に増えた。
  • A. ネット環境、PC環境が受講生によってバラバラなので、PC操作から教えなくてはならない。
  • A. 提出物管理が大変。紙ならばっと確認できるのに、データだと提出ツールなどによって管理方法も違うので大変。
  • A. 対面授業なら来なかった様な質問がくるようになった。対面だとつぶせるようなそもそもの質問(PC周辺機器の操作、課題のやり方など)がほとんど。
  • A. PCだけでなく、スマホで受講する学生もいる。インターフェイスが統一されていないので、ツールの説明が二度手間、三度手間になることもある。
  • A. 学生が質問してくる時間帯が朝から晩までなので、リアルタイム対応をすると追い付かない。今は時間帯を決めて対応するようになった。

~工夫いろいろ!先生方が実践で得たノウハウ~

Q. Zoomから音声を流す(リスニング練習など)時は?
  • A. CDラジカセを別途用意し、そこから音を出して聞いてもらっている。この方法が一番聞き取りやすい。
Q. 画面の背景はどうしていますか?
  • A. 生活感が出ない背景が好ましいのでは?カーテンや布で隠してはどうか。
  • A. 背景を設定すると動作が重くなるので敢えて使用していない。
Q. 自室の照明だけでは暗い気がするのですがどうしてますか?
  • A. 撮影用のライトを購入しました。
  • A. 膝の上に白い紙などを置くと顔が明るく映る。
Q. OfficeなどPC操作の授業の場合、PCで説明を聞き、その後操作、という流れになり、講義が分断してしまう。どこで説明を切ってどこで受講生に操作させるかを予め設計する必要がありますよね?
  • A. その解決策として、携帯でログインして携帯から説明、自分のPC画面を映しながら操作するという方法を使うと良いです。
    さらに、パソコン2台使いをして、生徒画面がどうなるか確認するのは大切。
Q. 資料って実際どうしてますか?
  • A. 対面授業なら、黒板と資料を併用という形で行っていた。オンライン化にあたって、PowerPoint資料を作った。そのPowerPoint資料で分からない部分は、Zoomのホワイトボードを利用して補足説明。
Q. 資格試験対策の講義の進め方は?
  • A. 実際の試験問題を解くのに必要な時間だけ画面に問題を表示して、その時間内で解かせるという訓練をするようになった。対面で行うよりもタイムマネジメントを意識させ易い。
Q. 色彩の授業で問題演習はどうしてる?
  • A. PowerPointで見せて説明すれば、色彩などは有利に働くのではないか。

~実際、今の大学の対応はこんな感じ~

「情報授業担当しています。肌感覚としては受講生が利用しているのはPCスマホ半々といったところ。大学によっては、PC貸し出しなどのサポートを行っているところと、まったくノータッチの大学と、対応にかなり差がある。」

「スマホを利用している学生の方が多く感じる。大学の教室を利用している学生もいるようだ。大学側も教室の利用を無理強いはできない。」

「大学から一律補助金5万を用途を決めて配ったので、学生は言い訳できないようにした。また、レンタルPCも用意した。大学としては、覚悟を決めて中長期的にサポートすることにした。オンライン学習支援センターも立ち上げた。オンライン授業のサポートは教員ではなく、センターに投げるようにしたので、教員の負担は大分解消された。」

~参加後に頂いたお声(抜粋)~

「とても、良い意見交換ができました。ありがとうございました。自分の中で疑問だった問題も解決できましたし、実際に現場で試行錯誤されている様子を感じる事ができ、今後のオンライン講座の参考になりました。次回も参加したいと思います。」

「皆でアイディアをシェアできて、大変良い勉強になりました。語学授業時に工夫されていることや、さらに色々とzoomの使い方に関してシェアできる機会がございましたら、嬉しいです。」

「実際にオンライン授業をされている先生方の取り組み内容を生の声でお聞きすることができたのは大変有意義でした。勉強になりました。ありがとうございます。また、時間が許せば参加させて頂きたいと存じます。」

「次回は教室での講座と、オンラインの講座の違いや、教え方のスキル等の意見交換ができれば良いと思います。オンラインでの講座で受講生の満足度が上がれば、講座開講のチャンスが増えると思いますし、オンラインだからできる教え方などを、皆さんと意見交換できればありがたいです。」

「存じ上げない先生方ばかりでしたが、とても楽しく過ごさせていただきました。オンラインだからできる、イベントではと思います。別日程でも参加したいと思います。」

先生方のお声を集めて、このオンラインサロンもどんどんブラッシュアップしていこうと思います。
次回は8月末~9月初旬ごろに複数回実施する予定です。ぜひご参加ください。

○編集後記

最後までお読み頂きありがとうございます。
教員オンラインサロンでは多くの先生方にご参加いただき感謝しております。ありがとうございました!
また、何より、日頃なかなかお会いできない先生方にお会いできたのが本当に嬉しかったです。
これは「時代の変化」の恩恵だなと感じる初夏になりました。

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