なりたい通信 2023夏号（vol.16）
先生方ときづく5分間。
賑やかな夏が帰ってきた！
2023.8.25 発行

「主体的・対話的で深い学び」、そう聞いてどのような講義が思い浮かぶでしょうか。このメルマガでも何度か登場している単語でもあるのですが、国内で叫ばれ始めたのは2012年。10年以上も前のことなのです。
先生方が普段ご指導される大学生の一歩前、高校生の指導要領では、2018年にその必要性が明記され授業改善が進み、2022年からは「総合的な探究の時間」として授業が必修化されています。
では実際に今の高校生たちはどんな授業で学んでいるのでしょうか。実例をいくつかご紹介します。

• ラーメン屋の待ち時間を数学、情報の横断で探究
  「待ち」をキーワードに「渋滞」「インターネットの高速化」「ラーメン店」など身近な題材について数学と情報で探究する実践学習です。「渋滞に巻き込まれるとどれくらいの時間を損する？」「インターネットの高速化によって待ち時間はどれくらい減少したのか？」「ラーメン店の客の待ち時間を減らすにはどうすれば良いか？」といった問いに対して調べ学習やディスカッション、プレゼンテーションを行っています。問いへの探究を通じて、研究者の態度の育成を目的とした、世界探究パラダイムに基づいている「SRP（Study and Research Paths）」の可能性を探る探究学習です。

• 和歌からジェンダーを読み解く
  和歌をもとに、「男性らしさ」や「女性らしさ」、現代のジェンダーについて考察・議論することで、根拠・理由・主張の3要素を踏まえた論理的思考力を育成しています。「万葉集」「古今和歌集」それぞれの歌風である「ますらをぶり」「たをやめぶり」といった単語について、ジェンダーの視点から考え、さらに現代の性別の価値観がどのようになっているかについてもグループワークなどを通して考察しています。

• SDGs探究AWARDS
  主体的・対話的で深い学びの学習成果を広く発表する場として、WAでは一般社団法人未来教育推進機構と連携して『SDGs探究AWARDS』というイベントを開催しています。これまでに4回実施し、毎年およそ2000件もの応募があり、私たちも探究学習の浸透を肌で感じています。応募してくださった作品を見て「こんなに行動力があるんだ！」と毎年驚かされます。ぜひライブラリページで素敵な受賞作品の数々を見てみてくださいね。

今回は具体的な求人のご案内ではありませんが、これから講師になりたい、講師としてもっと活躍したい！とお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。

【このようなご経験、意欲をお持ちの方大歓迎！】

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