なりたい通信 2023冬号（vol.15）
先生方ときづく5分間。
2023年もよろしくお願いいたします！
2023.1.6 発行

ファッションやグルメ、海外から輸入され流行するものはたくさんありますよね。近年ではアクティブラーニングに代表されるように、教育業界も例に漏れず海外の教育形態が日本で浸透していくことは多いです。今回は昨年からよく聞かれるようになった教育ワードをピックアップ。トレンドを押さえていきましょう。

• ムーク（MOOC）
  「Massive Open Online Courses」の略語で、オンラインを通して海外の教育機関が提供する講座を受講できるシステムです。スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学といった有名な大学も授業を提供しており、その多くが無料。教育の民主化が進んでいます。
• STEAM教育
  情報技術の発展に伴ってScience（科学）、Technology（技術）、Engineering（工学）、Mathematics（数学）の理数系の知識の充実を図ってきましたが、これにArt(芸術)を加えて、自由に創造し表現する力を備え実社会での課題解決に活かしていく、とした教育方針です。
• アダプティブラーニング
  学習者の習熟度や進み具合によって、それぞれに合わせたadaptive（適応性のある）な学習内容を提供するものです。PCやタブレット端末をひとり１台所有する現在の教育現場では、より取り入れやすい学習方法となりました。
• マスタリーラーニング
  一斉指導の中で、学習内容を完全に習得する（mastery）ことを目指す学習モデルです。達成すべき基準を設け、理解度のチェックはもちろん、基準に満たない場合はその達成状況によって補習や個別指導などを加えていきます。前述のアダプティブラーニングより厳しい印象ですが、基礎科目など今後の学習の土台となる分野においては適した学習法とも言えます。
• リスキリング、リカレント
  似たようなワードですが、リスキリングは企業が主体となって、業務効率の向上や、事業に新しい価値を創出するために、従業員が必要なスキルを新たに学ぶことを指します。一方リカレントは個人が主体となり、「働く」と「学ぶ」のサイクルを回し（一度企業を辞めて大学に入り直すことも）、実務から高度な専門知識に至るまで幅広い知識習得のことを指します。
  昨年10月の岸田総理の発言もあり、特にリスキリングは国内で一気にホットワードとなりました。教育機関や人材関連の業界においては一層の盛り上がりを見せることは間違いありません。

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