なりたい通信8月号（vol.7）
先生方ときづく5分間。乗り越える夏！
2020.08.31発行

◆注目講座特集

拍車がかかる数学離れをストップ！
今こそ基礎から『数学検定』

“割合”をよく理解していない大学生が意外にも多いのをご存じでしょうか。
「Excelの授業で絶対参照を教えたかったけど、受講生が構成比率を理解できず、『割合とは』から説明したら授業が終わってしまった！」「SPI対策講座で数的処理の問題についてこられない学生が増えた。」というお話を伺い、特に文系学生の数学離れは年々進んでいることを感じている講師の方も多いのではないでしょうか。

先端IT人材やデータサイエンティストがますます求められるこれからの時代に、逆行するようなこの実態。
以前に統計検定についてご紹介をしましたが、もっと基礎に立ち返る必要があるのかもしれない、とこの度『数学検定』の講座を開設することとしました。

数的処理を基礎から「学び直す」をコンセプトとして、2級（高校2年程度のレベル）～5級（中学1年程度のレベル）の取得を目標としており、これらの資格を取得している講師の方を募集いたします。ただいま企画段階ですので、これから取得を目指されるご予定という先生も歓迎いたします！

アンケートの集計など身近な場面でも数的処理のスキルは必須。先端IT人材の育成という大きな目標も大切ですが、それ以前に、その知識は文理を問わず、学生生活や就活、その後のビジネスの場においても身につけておくべきベーシックな物です。
あらゆる場面で使える数学の知識、気軽に学生の皆さんに取り組んで貰いたいと考えています。

『数学検定』について詳しくはこちら

◆まなびtrend

ティーチングからファシリテート、
そしてプロデュースへ。
これからの講師の役割

様々な講義でオンラインが定着し、対面授業を部分的に組み合わせたハイブリット講義といったスタイルが生まれたりと、教育現場はご存じの通り目まぐるしく変化し続けていますね。
そのような流れの中、講師の持つ役割も変わっているというより「拡がって」います。ティーチングスキルはもちろんのこと、近年は主体的・探究的な学びに重きが置かれるようになり、ファシリテートスキルも求められてきました。

では、これからを想定してみると…。
ファシリテーションで受講生のより深い学びを引き出しながらも、さらに講師側から新しい学びを提供していく、講義にも付加価値が求められる時代となりそうです。つまり学びの場を創り出し演出できる「プロデュース」のスキルが、他と差をつける鍵になると考えています。
一方、巷では自分の得意を売るというビジネスが流行しています。（例えば学習や面接アドバイス、愚痴を聞きます、といったものまで。）自分の持っているスキルを使って、どのように他者に貢献できるかを考え企画する力、これもひとつのプロデュース力。

オンラインがぐっと身近になり、講師ではない方もプロデュース力次第で自分のスキルをビジネスとして発信できるようになった今、社会全体で見るとオンライン講座の類の競争は激化。逆に貴重な場となった対面型の講義では、「オンラインで提供できるもの＋α」が求められていく。これまで以上にアンテナを張り、ニーズを先取りしていかなければなりません。

とは言え、まずは普段の生活に気軽に取り入れられる活動から始めてみてはいかがでしょうか。情報収集／発信、そしてコミュニティを広げるために、お困り事の解決や新しいアイデアの着想を得るために、私たちが定期開催している「教員オンラインサロン」などもぜひご活用ください。