なりたい通信3月号（vol.3）
先生方ときづく5分間。春はもうすぐそこ！
2020.03.11発行

◆まなびtrend

リアルな講義を超える！？
オンラインファシリテーションで
ハブ化するe-learning

今回はファシリテーターを使った新しいスタイルの授業をご紹介します。

ファシリテーターは単語の通り「促進させる人」。
単なる司会者ではなく、相手の話を傾聴しつつ議論を活性化、そして論理的にまとめて結論を導き出す、研修やイベントなどチーム活動に必要不可欠な存在です。
ファシリテーションに特化した定例イベントを開催する団体もあり、先生方の間ではもちろんのこと、ビジネススキルとして注目度は高まり続けています。

日本ファシリテーション協会

話は変わって、英語授業や情報教育、資格対策講座でe-learningは一般的となり、学習スタイルを自由に選べる時代になりました。
一方、対面式の講義においては、アクティブラーニングの導入で学習者の能動性に向上は見られるものの、意見や質問を自主的に述べる風潮はまだまだ発展途上。さらに限られた時間の中で、受講生の理解度に合わせた講義展開へと素早く対応するのは大変神経を使うものです。

そんな中、e-learningの利便性と受講生の主体性を両立できる「良いとこ取り」なコンテンツが拡がりを見せています。オンラインファシリテーターを加えたe-learning授業です。
e-learningにおいてファシリテーターは「ハブ」となり、授業のLIVE配信中にオンラインで届く受講生からの意見や質問を受け付け集約、授業進行に合わせて講師へ繋ぎ、円滑な授業展開を促進します。受講生は周りを気にせず質問を投げかけられるのが大きな魅力。リアルな講義よりも講師と受講生のコミュニケーションは活発といっても過言ではありません。
このスタイルの授業は資格対策講座をはじめ、通信高校など学校教育へも導入が進められています。

e-learningの普及は対面式の講義数に影響を及ぼすことは必至です。頭の中のもう一人の自分をファシリテーターとして置いて受講生の反応をつぶさに感じ取りながら、先生の魅力ある知識をアピールできる、唯一無二の講義を目指していきたいですね。

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