WORK ACADEMY ARCHIVE

「学び」の現在とワークアカデミーの動き

なりたい通信9月号(vol.8)
先生方ときづく5分間。実りの秋♪
2020.09.30発行

こんにちは。
(株)ワークアカデミー(以下、WA)人材開発の西山です。
すっかり秋めいてきましたね。読書の秋!ということで、WAでは少し前からオンラインミーティングでオススメ本をプレゼンする取り組みを行っています。知識のインプット・アウトプットと、社内コミュニケーションの一環として、日々の業務の中に少しレクリエーションを加えながら楽しく参加しています。
それでは今月号もよろしくお願いいたします!

◆まなびtrend

デジタルネイティブのためのデジタルリテラシー

新しい省庁の立ち上げなどで何かとホットな「デジタル」というワード。教育業界でも定着しつつありますね。
今回はそんなデジタルに関連して、単にインターネットや機器の操作だけではなく、その問題点やセキュリティ、情報の妥当性、マナーまで、幅広い知見を指す「デジタルリテラシー」を学生たちに対してどのように身につけてもらうか、という実践的なアメリカのレポートをご紹介します。

2015年の調査で、10代の4人に1人が「ほぼ絶え間なく」オンラインの状態、92%が毎日オンラインの状態の時間帯があると回答しています。しかし目に入るコンテンツが信頼できるものなのか、正しい認識を持っているとは言えません。それは単にフェイクニュースから本物を選別する、というだけの問題ではなく、「画面を通して得られる情報をどの様に評価するのか、という広範な問題」としています。

多くの大人世代は情報元の信頼性あるいは欠点について、経験に基づいた知識によって判断しています。では、既にデジタルネイティブである学生たちがそのリテラシーを後発的に育むにはどのような事をポイントにすれば良いのでしょうか。

筆者は4つのステップを提示しています。

  1. コンテンツが持っている「何を買わせるか」「何を信じさせたいか」といった「動機」を特定する。
  2. コンテンツの論調と偏見を識別する。
  3. 懐疑的な視点を持ち、情報元をチェックするツールを作る。
  4. オンライン検索ではアルゴリズムにより検索者を対象としたコンテンツを優先的に表示していることを理解する。

レポートではこれらのステップを授業の中で、ワーク形式で学ぶ方法も紹介されています。

snsをはじめとするデジタルコンテンツを使いこなし、人脈を広げ世界と繋がるスキルは既にネイティブな学生たち。しかし情報を客観的に正しく認識するという意味での「デジタルリテラシー」は、教育現場での醸成が不可欠と言えそうです。

参考・引用したサイト

Usable Knowledge

◆WAの最近の1こま

9月の教員オンラインサロンを開催しました(前編)

先生方とWAスタッフで意見交換をする場として今年度からスタートした『教員オンラインサロン』、ご好評につき9月も2回に渡って開催しました。ご参加くださった先生はのべ40名。余すことなくお届けしたく、今月号と来月号に分けてレポートいたします!
9月開催回のコンセプトは前期授業の振り返り。①Webツール、②授業設計、③生徒とのコミュニケーション、という3つのテーマでトークしていただきました。先生方のリアルなお声から、授業運営のヒントとしてご活用ください!

①Webツールについて
(ZoomやMicrosoft Teamsなどのシステムについて)

~Teams運用の事例~

  • ホームルーム用のチームを作ろうとしたが、かえって遅刻者の増加という事態になり1限目に集約。1限目のチームに担任も入り、ホームルームを行ってから授業開始という流れにした。
  • 1日の最後の授業残り5分くらいの段階で担任が入り、授業が終わってからそのままホームルームという流れにした。
  • 使用感の良いZoomと違い、Teamsは学生の顔を一覧で見ることが難しい。以前は3名までの表示から、機能アップで9名の表示までできたが、学生の顔を一覧で見るには未だ至っていない。
  • Teamsブラウザ版は重くて困った。

~セキュリティについて~

  • Zoomでファイル誤送信の事例を聞いたことがある。また、Zoomのファイル送信を行うと削除ができないらしい。
    →(改善策)誤送信が怖いので、設定からファイル送信できないようにした。
    →(改善策)学生側もファイル送信をOff設定にした。
  • 大学の方針で、学生にはZoomのURLから入室してもらっている。しかしZoomのURLにはパスワードも組み込まれており、そのようなURLを伝えるのはどうなんだろう、と葛藤している。
  • 本来なら、ユーザー登録した学生しか入れないような形にするべき。だが実際Zoomを利用している大学等はほとんどゲスト参加のスタイルをとっている。
  • 自分の授業では、Zoomの待機室とパスワードを設定している。

~アンケート機能について~

  • Zoomの投票機能は、以前はあらかじめ設定が必要だったが、バージョンアップに伴い授業中でも設定できるようになった。
  • TeamsにFormsという機能があり、投票結果をExcel出力できる。学生にパソコン所有の有無などを聞くのに便利だった。

②授業設計について

  • 担当するTOEICの授業は90分×2回が1セット。学生はきつそうだった。学生の限界は1時間くらいと判断し、休憩をはさむようにした。
  • 演習、講義、とリズムを分けることに気を配った。
  • 演習の時はビデオをミュートにする、BGMをいれるなどでメリハリをつける工夫をした。音楽は共有画面で流すと楽。
  • YouTubeの活用は便利。限られた時間に見たい内容だけ見せてくれる。
  • YouTubeに動画をUPすると、学生は見てくれる。
  • Zoomのレコーディング機能を活用して、動画を作成してみた。動画を見る⇔演習を繰り返して90分の授業設計を行っている。(10~15分の動画+演習×3~4セット)

○編集後記

最後までお読みいただききありがとうございます。
次号では教員オンラインサロンの後編「③生徒とのコミュニケーション」をお送りしますのでどうぞお楽しみに!

また、WAではオンライン講座を随時開催しています。皆様の学びの場、スキルアップの場、交流の場としてご活用いただけますと幸いです。
この講座は先生方の企画持ち込み型で運営しています。ご興味ある方は、担当者:旭までご連絡ください。

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