学習デザイン開発 Case Study Column_01 情報を実践的に活用する能力を培う学びを検証

日常から離れて、新たな環境に入ることで個々人の主体的な考え方を培えるのがワークショップ最大のメリット。
ワークアカデミーではアンケート分析や事務処理といった就職後に活用できるスキルを実践的に学ぶ場を「おしごとワークショップ」としてハルカス大学で不定期開催している。
画当初から実際のファシリテーションまで幅広く関わってきた教育デザイン開発事業部の福田美誉にこのワークショップの意義と今後の展望を聞いた。

Q_01この企画はどういった経緯で始まったんでしょう。

情報を活用して新たなアイディアを提案する能力は現代社会では不可欠。こういった能力を培うには自発的な意欲を引き出すアクティブラーニングが最適だという想いがずっとありました。
そういう想いを抱いて仕事に打ち込んでいるうちに、主体的かつ自律的な学びの場の設計を研究テーマとしておられる高橋朋子先生と親交を持つことになったんですね。
当社が追求している学びのスタイルと高橋先生と重なる部分が多くあるんです。
その頃、あべのハルカスで「ハルカス大学」がスタート。
主体的な学びへの研究を実践できる場を得て、2014年からの高橋先生との共同研究へと発展していったんです。

Q_02どういった学習コンテンツで実施されたんでしょうか。

ワークショップは「事務系」「広告制作」「ウェブデザイン」の3つの職種を想定して設計。コンテンツはJAVADA(中央職業能力開発協会)の職業能力評価基準と照らし合わせながらデザインしました。
この評価基準は職種から職務内容、能力ユニット、能力細目と階層化されたカタチで分類されていて使いやすいのがメリット。
ものづくりからサービス業まで幅広い業種を網羅していて多くの企業でもこの基準をベースに人材育成をやっているんですね。
参加者に集中してもらうためにもコンテンツは実際に使われている基準を使ってリアリティがあるように設計していきたいと。

Q_03参加費は無料で実施しているそうですね。

1回目は学生5名が参加で女性ばかり。2回目は男性2名と女性4名で計6名が参加しました。どちらも参加費は無料。
このワークショップに関連した研究開発の取り組みは、科学研究費の助成を受けています。
だから、ここで得た成果は高橋朋子先生との共同研究として、情報コミュニケーション学会や日本教育工学会といった学会でも発表しているんですね。
この学会発表では多くの教職員や学生の方が関心を持っていただき、有用な意見をいただきました。
ここで得た成果を活用するカタチで2回目の「おしごとワークショップ」を開催したんです。

Q_04次の「おしごとワークショップ」の開催予定はいつでしょう?

しっかりと準備して2018年の早い段階で実施したいと思っています。
そして、その次の展望としては高校でのキャリア教育の一環として授業に組み込むことを考えています。
学会発表でも大学で研究されている先生方だけでなく、高校の情報・キャリア教育に携わる先生方も多く聴講していただけたことが非常に印象的でした。
都市部の学校だけでなく、地方の学校でも押し並べて関心が高い。採用したいとおっしゃっていただいている先生もいます。
やはり、高大接続改革を受けて新たな学習手法が求められているんですね。
だから、「おしごとワークショップ」のようにアクティブラーニングの考え方を取り入れた新たな学びのメソッドをこれからも提案し続けたいと考えています。

おしごとワークショップの詳細レポートは以下のページでご覧いただけます。
第一回おしごとワークショップ http://noa-prolab.co.jp/publisher-info/cat5/20151221-6.html
第二回おしごとワークショップ http://noa-prolab.co.jp/publisher-info/cat1/20160406-34.html
日本教育工学会に参加しました http://noa-prolab.co.jp/publisher-info/cat3/20151001-4.html

企業・サービスについてのお問い合わせ

ご質問の受付はこちら