WORK ACADEMY ARCHIVE

「学び」の現在とワークアカデミーの動き

聖徳太子が建立した四天王寺を巡る
外国人旅行者向けツアーを学生たちが実施

聖徳太子が建立した四天王寺を巡る外国人旅行者向けツアーを学生たちが実施

近鉄フレンドリーホステル大阪天王寺公園のゲストハウスインターンシップでの新企画は外国人旅行者に向けた四天王寺ガイドツアー。
前回リポートした書道体験同様、ゲストハウスインターンシップ生が英語での通訳を担当。
そして、ガイド役を務めるのは四天王寺大学日本学科の皆さんです。
ガイドツアーの実施は暮も押し迫った12月21日。
境内に露店が軒を連ね、多くの参拝者が訪れる弘法大師の縁日「お大師さん」の日です。

タイのバンコクから来日したウァナワンさんをご案内

タイのバンコクから来日したウァナワンさんをご案内

ガイドツアーに参加した旅行者のなかでこころよく取材に応じていただいたのは、バンコク生まれのウァナワンさん。今回が4回目の訪日だそうです。日本が好きなのはタイと同じように仏教を信仰しているから。仏教美術や建築を鑑賞したり、日本ならではのグルメを楽しむのが目的。だから、四天王寺のガイドツアーは渡りに船だったそうです。そんなことをお喋りしているうちに四天王寺に到着。入口にある巨大な石の鳥居はタイにはない建築様式です。ウァナワンさんは興味深そうに眺め、写真に収めていました。

日本学科ならではの学びを活用したガイドツアー

四天王寺大学日本学科では1年生の「大学基礎演習Ⅱ」で「四天王寺ツアーパンフレット・プレゼンテーション」を実施。この授業では四天王寺に関してグループで研究し、その成果をパンフレットとして分かりやすく表現していきます。今回のガイドツアーはここで学んだことをベースにしたもの。このツアーが始動する1ヶ月前に留学生を対象にリハーサルツアーを行うなど、周到に準備を重ねてきました。

イラストも交えて、より分かりやすく伝える工夫を

イラストも交えて、より分かりやすく伝える工夫を

ガイドツアーを実施するにあたって、言語だけでなく手描きのイラストでより詳しく理解してもらうための工夫も凝らしました。神仏習合など日本の仏教ならではの独自性、建築様式を説明するのにイラストは効果を発揮しました。一行は石ノ鳥居から紙衣堂を経て、仁王門へ。さらに中心伽藍へと歩を進めます。ここで五重塔を登ってみたいというウァナワンさんからのリクエスト。急遽、コースを変更し全員で登ることになりました。これもイラストボードでウァナワンさんの好奇心が掻き立てられた結果かもしれません。

ツアーの最後には感想をヒアリングする振り返りの時間を

ツアーの最後には感想をヒアリングする振り返りの時間を

中心伽藍を出て太子堂や番匠堂、そして亀の池の石舞台を巡ったところでツアーは終了。本来なら、ここでお開きとなるところですが、今後の参考のためにアンケートをお願いすることに。でも、ここで困ったことに、ウァナワンさんは英語で書くのが苦手ということが発覚。そこでアンケート用紙はタイ語で記入。そして、英語で雑談をすることになりました。同じ仏教とはいえ、タイと日本の仏教は少し違うとのこと。でも、その違いがウァナワンさんの興味を大いにそそったようです。

四天王寺ガイドツアーは毎月21日の弘法大師の縁日「お大師さん」の日に実施。
興味がある方は近鉄フレンドリーホステルに問い合わせを。
定員内であれば日本人のお客様も大歓迎です。

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